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  城屋の揚松明 '16






社前を流れる高野川の少し上流で水垢離をとるために一旦出て行く。↑

燃える小松明を手に大松明を取り巻く↓。この時が夜の10時。小1の子供を連れて見学に行きたいとか、聞くのだが、寝てしまうのでなかろうか。もう少し大きくなってからの方がいいかも…



よく見る写真↑ 5秒くらいの露出でこんな絵になる。周囲の大木がジャマになり、写せる箇所は広くはない、公民館前あたりがベスト。20o程度の広角レンズ必須。

16メートルの大松明に下から火の付いた小松明を投げ上げて点火する。
うまく小松明が大松明に乗ると、ヤンヤの喝采。

この撮影は特別に許可を受けて行っていますが、ロープを張って入れないようにしてある所(注連縄の中)は、火の付いた大松明が頭の上に倒れてくる危険や小松明が飛んでくる区域、また神事の神聖な神々の領域、神々が占めている所です、人間は決して立入ってはいけません。神になったつもりなのか常識もないのか危険もわからないのか、何を勘違いしているのかポケているのか、カメラ下げて入るのがたまにいる、自己責任では済みません、各種の「名カメラマン」がどこにでもいて、周囲を困られている。心得がワルイ、よい写真は撮れるワケない、あれはいけません。またストロボを発光させる人もいますが、有効距離を超えるでしょうし、不自然になります、きょうびのカメラならそんなことをしなくても写ります。感度はオートに設定、発光禁止にしておいて下さい。




オガラのみで作られた最大径2メートルばかりのコーン型の大松明が燃え上がる。燃えて落ちる火の粉の美しさは天下一(と思われる)。

やがて命運尽きて大松明は倒される。だいたいは川の方へ倒れるが、どこへ倒れるかは予断できない。





燃えガラを探す人々、特に小松明を探すようである↑。締めのロープが解かれて、人々は一気に場内へ入ってくる。
大松明は最後は倒される、なおものすごい火力で燃え続けるが、消防隊に水をかけられて消える。
燃えガラにも霊力がある、と信じられている。持って帰り、各家の神棚に置かれて守護神とされる。あるいはカドに掛けて、悪魔払い、魔除けとされる。
どうも身辺にヘンな不幸が続く、ワシは悪魔に執念深く見入られていそうだ、などと思われている人は、手に入れられるとよいかも…


動画は下のほうにあります。


  雨引神社ご案内

参道↓(暗いので足元注意。蛇がいるのでヤブの方へは行かないこと)
公民館前の橋(宮前橋)が参道で、渡ると、正面に本殿がある。




(地図)
  


当社のご祭神(ちょっとおベンキョー)


ワラの大蛇↑が橋の上にいて出迎えてくれる。雨引神社はフツーは「蛇神(じゃがみ)さん」と呼ばれていて、この蛇は当社本来の素朴な姿をしておられるご祭神であられる。「祭神は水分神」とかするが、それは後世の神学の「発達」した段階での話、ヘビではなぁーと言ったことで、こんな名のある全国的な祭神に一応したものであろうが、しかし元々の神様はこうした姿であられた。
ワルサする5丈3尺(16メートル)の大蛇を退治し三断して、その頭を祀るのが当社であると伝説では伝える、もちろんずっと後の江戸期あたりのもので、古来の伝えとは矛盾する内容で、ご祭神を殺して立派なことでもしたかのように伝えている(一般に流布している伝説は隣村の森脇家の始祖伝説を元にしたものである)。
16メートルのヘビは大松明の長さに引き継がれていまも生きていて、大松明は当社の祭神である。若者が水垢離をとり身を浄めて祭事に当たるのも、燃えがらを争い拾い持ち帰るのも、そうした古い当社の神の観念を今に伝えるものと思われる。
(↑このワラの大蛇もずいぶん長いが16メートルあるかは不明)


 「城屋の揚松明」は、8月14日の夜10時、雨引神社境内で行われます。
 場所は雨引神社境内広場。駐車場や公共交通機関も申し訳ありませんが十分にはございません。自転車やタクシーなどでお越しいただければ、たいへんに助かります。トイレの用意はあります(公民館横)。狭いところですが、揃ってのお越しをお待ちいたしております。

 MBSの「所さんの日本の出番」という番組で、当揚松明が取り上げられたようです、いつ放映するとも聞かなかったので、私は見落とし、録画もしていなかったが、当サイトの関連ページの閲覧数が一気に増加した。何、きょうか(8月16日)、とTV番組表を見れば、そうだったよう。「外国人が仰天した謎の火祭」とあった。同番組で昨年の当サイトの動画を使わせてくれ、と言ってきていたので、たぶんそれが使われたと思われます。


以前札幌TVに同じように取り上げられたことがあったが、ローカル局と全国ネット局との違いで、今回はTV効果が高かったようである。
ネットに公開されている。ここからも見えます





  動画


 
これまで試したことがなかったが、これは安物カメラのため暗部のノイズが特にひどい↑
一眼ならAPS-Cサイズに魚眼をつけると、この画角(120度)になりそうなので、次はそれで試してみようと思う。

 


 




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  ちょっとだけ、揚松明の歴史民俗のお勉強

ちょっとお休み


城屋の揚松明など:丹後の伝説12
城屋の揚松明:アルバム1


当サイトにたくさんありますから検索してみて下さい。

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