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  城屋の揚松明 '13








「城屋の揚松明」は、8月14日の夜10時、雨引神社境内で行われます。

 場所は雨引神社境内広場。駐車場や公共交通機関も申し訳ありませんが十分にはございません。自転車やタクシーなどでお越しいただければ、たいへんに助かります。狭いところですが、揃ってのお越しをお待ちいたしております。




  揚松明点火


 雨引神社↓


 高さ16メートルの大松明は、城屋の青年達20名ばかりが投げ上げる火の付いた小松明で点火する。明治15年の『城屋村誌』には、「例祭九月十四日村民挙テ松明燈ヲ点火シテ空中飛散セシムル」と見える。






 今年はテレビ局が取材に来ていた。
 それから、札幌テレビ(STV)が、昨年の私の動画やスチル写真を使わせてくれと言ってきた、それを放送するという。どうぞどうぞあんなものでよろしければどうぞお使い下さい、ヘタクソのため何回写してもうまくは写っておりませんが。意外にも北海道でも注目されていたよう…、番組画像2013年8月11日 9:55〜10:55放送『マハトマパンチ』1ROUNDパンチ「日本のユニーク祭り」という番組。その番組のDVDを送って下さった。→

こちらでご覧下され。札幌テレビの1コマ
(テレビ用のフルサイズ・1080Pではなく、テレビで使われるとは予想もしてなくて、処理が楽でアップも比較的楽な720Pサイズのファイル、それでも2時間はかかる。画面が狭くなっているのはそのため。ゴメンナサイ。)
テレビはWebなどとはケタ違いの影響力があるので、揚松明も有名になるかな…、ありがとう、ありがとう、感謝感謝!

 



                         

−日本一美しい炎の芸術−
−城屋の揚松明をトクとご堪能あれ−
 いよいよ大松明が燃え上がり、火の粉が舞うと、たいへん美しい。札幌テレビのタレントさんがおっしゃるように、これは「炎の芸術」。
全国似た行事も多い、それらは「柱松」とか「松上げ」とか呼ばれているのだが、大松明の作られ方から見て、城屋のものこそおそらく日本一美しいと、私は身びいきに推測している。














 



 燃えがらにも霊験があるので、アツアツをいただいて土産にする。

まるで墜落した航空機、近寄るのもムリな火勢。燃える大松明に青年達がバケツリレーで高野川の水をかけ、消してくれる。
まちわびた人々がいただいていく。



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  ちょっとだけ、揚松明の歴史民俗のお勉強


 明治15年7月の『城屋村誌』正副2冊が西舞鶴図書館に残されている。同じ時に野村寺村、女布村、高野由里村の村誌も作られている。和紙に毛筆で記された、簡単な記録であるが、揚松明と蛇神伝説についての最も古い書かれた記録である。伝説は女布の森脇家系図に見えるものという。

『城屋村誌』(明15.7)
○天山高壱丁五間本村ニ係ル林麓ヲ側ル今八丁五間本村ノ南ニアリ西面ハ本村ニ属シ余ハ十倉村真倉村女布村ニ属シ山脈西ノ方日浦山ヨリ来リ千石山ニ連ナル野山ニシテ本村外六ケ村ノ入会山ナリ登路五條一ハ本村ノ西北女布谷ヨリ上ル高貳拾六丁貳拾六間余ハ女布村真倉村京田村十倉村ヨリ上ル渓水一條深尺ニ充タズ廣壱間則高野川ノ水源ナリ本山ノ嶺ヨリ北百八歩ニ位ヒシテ東西三拾間南北貳拾五間ノ池アリ昔時大蛇潜伏シテ行人ヲ害スル屡々ナリ弘治頃本郡女布村ニ中筋ノ郷士森脇宗坡ノ女丹波国滋賀郷士ニ嫁スルモノアリ談女偶々丹波ヨリ女布村ニ来タルノ途談池ノ辺リヲ過リ大蛇忽チ来テ其女ヲ呑ム宗坡之ヲ聞テ大ヒニ怒リ走リ来テ其蛇ヲ打チ之ヲ三断シテ三ヶ所ニ埋ム則チ頭部ヲ本村雨引社ノ側中部ヲ野村寺村中ノ森ニ下部ヲ高野由里村尾ノ森ノ社ニ埋ムト云夫ヨリ談池ハ草芒茂生シ正中ニ一ノ杉樹ヲ植ユ又談池ニ至ルノ通路ニ大ヒナル岩石アリ馬蹄形アルヲ以テ欠ケテ駒ノ爪ト云ヒ其側ラニ槍建石アリ宗坡蛇ヲ打ツノ際是ノ所ニ息フト云

○雨引神社村社東西参拾間南北拾壱間面積参百貳拾七坪本村ノ東ニアリ水分神ヲ祭ル一ノ森林ニシテ境内ニ老木アリ「タモノ木」多シ例祭九月十四日村民挙テ松明燈ヲ点火シテ空中飛散セシムル


『女布村誌』(明15.7)
古跡
古城白雲山ノ頂ニ平地四ヶ所有リ古、一色家ノ麾下本郡中筋ノ郷士森脇宗坡ノ城跡ニシテ細川氏ノ爲メニ陥サル其子孫農民トナッテ世々本村ニ住シ末葉今尚存ス曽テ永禄ノ頃宗坡本郡愛宕ノ祠ヲ建立ス仝山ノ祠務舞鶴円隆寺録記ニ詳ナリ又宗坡ノ女丹波国滋賀ノ郷士赤井氏ニ嫁スルアリ弘治ノ頃談女宗坡ガ宅ニ帰寧ス山嶺ヲ越ヘ城屋村日浦谷ニ及ブ頃此辺ラナル池ヨリ大蛇出テ其女ヲ呑ム従者驚キ畏レ直チニ之ヲ告グ宗坡聞テ大ニ怒リ條忽騎シテ其場ニ到リ岩石ニ馬足ヲ固メ彼ノ蛇ヲ射ル蛇猛烈屈セス向ヒ来ル宗坡谿間ニ寄テ其蛇ヲ斫リテ三断因テ其頭部ヲ城屋村雨引神社内ニ埋メ中部ヲ野村寺村中ノ森ニ下部ヲ高野由里村尾ノ森社内ニ埋ムト森脇家ノ系図ニ有談蛇ノ鱗廿許今仝家ニ所蔵ス因テ其蛇ノ出シ池跡ヲ池ノ宮ト称ス又宗坡馬立シ固メシ岩石ヲ駒ノ爪ト称ス石面ニ馬蹄ノ形跡アリ又蛇ヲ斫シ跡ヲ討場ト字ス共ニ城屋村ノ内ノ地名ナリ方今城跡ハ過中京田村ニ属ス


城屋の揚松明など:丹後の伝説12
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